開催概要
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朝顔は古くから多くの人々に親しまれてきました。特に江戸時代以降になると、文化・文政・天保期、嘉永・安政期、明治・大正期など、繰り返し朝顔ブームが訪れ、そのたびに葉と花の多様な変化や組み合わせを楽しむ変化朝顔(参考「豆知識」)がつくり出されてきました。これは今日の遺伝学でいう突然変異を見つけ出し、系統として確立するという、世界的に見ても特異なもので、特に幕末頃には多くの品種がつくり出されていたようです。しかし、それらの中には、残念ながら単純な大輪朝顔の人気に圧倒されて、あまり知られることなく絶えてしまったものもあります。ただし、広くは栽培されなかったものの、一部の愛好家の努力によって大切に保存され、現在に伝えられたものも少なくありません。
そこで、江戸時代以降の独創的な知識と技術を駆使してつくり上げられた伝統の朝顔を広く知っていただき、人と植物との関わりを見るべく、本館では1999年以降、歴史資料としてこれらの朝顔を展示してきました。とくに今回は、近代における変化朝顔の再興や大輪朝顔の人気沸騰に焦点をあてた2016年開催の「近代の朝顔ブーム」に続く「続・近代の朝顔ブーム」をテーマとし、栽培家による版画を用いた『朝顔会報』の成り立ちとその特徴や、近代の交配・育種法の普及、朝顔を用いたメンデル遺伝の研究史について、それぞれパネルで紹介をおこないます。
| 開催期間 | 2018年7月31日(火)~9月9日(日) |
|---|---|
| 会場 | 国立歴史民俗博物館 くらしの植物苑 |
| 料金 | 個人(高校生以上) 100円 |
| 開苑時間 | 9時30分~16時30分 (入苑は16時まで) ※ただし、8月13日(月)~19日(日)は8時30分から開苑いたします。 ※開花の特性上、午前中の早い時間が見ごろです。 |
| 休苑日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌日休苑) ※ただし、8月13日(月)は開苑 |
| 主催 | 国立歴史民俗博物館 |
展示構成
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●変化朝顔 正木系40系統、出物系25系統
※歴博で2005年に発見された無弁花朝顔を含む。
●明治時代以降の大輪朝顔25系統程度
●ヨーロッパ・北米産の近縁の朝顔 10系統程度
計 約100系統、約700鉢を展示
※内容は変更になる場合があります。
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豆知識 ー変化朝顔の名称-
江戸時代に育まれた園芸植物の中で、変化朝顔には特異な名称がつけられています。第一次ブーム(文化・文政期)の番付表にはその走りが見られますが、第二次ブーム(嘉永・安政期)に基本ができあがります。それは葉の色、模様・質・形、茎の形、花の色・模様・花弁・咲き方・花弁の重ねを順番に記述し、必要に応じて付加してゆく命名法で、現在の遺伝学から見ても非常に理にかなったものです。
たとえば「青水晶斑入弱渦柳葉淡藤爪覆輪采咲牡丹(あおすいしょうふいりじゃっかやなぎばあわふじつめふくりんさいざきぼたん)」を見てみましょう。まず始めに、葉についての記述です。青(葉の色)・水晶斑入(模様)・弱渦(質)・柳葉(形)に分解できますが、これは青葉の水晶斑入で、「渦」と「柳」の突然変異が入った葉であることを示しています。次に、花についての記述です。葉の記述と同様に、淡藤(花の色)・爪覆輪(模様)・采咲牡丹(咲き方)に分解できますが、淡藤の地に覆輪が入った花色で、撫子のような花弁で、采咲という細かく切れた咲き方であることを示しています。
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左:青水晶斑入弱渦柳葉 右:青水晶斑入弱渦葉(葉) |
淡藤爪覆輪采咲牡丹(花) |
関連の催し
朝顔 有償頒布のご案内
| 日時 | 6月17日(日)・7月8日(日)・7月22日(日) 9:30~13:30 |
|---|---|
| 会場 | くらしの植物苑 |
| 価格 | 1ポット310円~(税込) |
くらしの植物苑観察会 第233回 「続・近代の朝顔ブーム」
| 講師 | 仁田坂 英二 (九州大学大学院 理学研究院) |
|---|---|
| 日時 | 8月25日(土)10:00~ |
関連図録等
『季節の伝統植物』 800円
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